伊豆熱川温泉 粋光(すいこう)
伊豆の海を一望できる絶好のロケーション!
絶景温泉と料理長のこだわりメニューに感動
全室オーシャンビュー、
細やかなおもてなしでリピーターが多い!
10月下旬頃から咲き始めるというイソブキの花。別名ツワブキとも言い、菊に似た花を咲かせ、東伊豆町の町花にも指定されています。今回、井伊湯種が訪れたのは東伊豆町、熱川温泉にあり、このイソブキの花をシンボルとした「花ごころの宿 粋光(すいこう)」。この宿の細やかなおもてなしを象徴する花でもあります。
粋光は熱川の街を見下ろす高台にあり、全室オーシャンビューの客室や大浴場などから伊豆の海を一望できる絶景の宿です。粋光の左側には熱川の街並、その後ろは山肌、眼下には熱川YOU湯ビーチを眺めることができる絶好のロケーション。天気の良い日は、伊豆大島をはじめ、三浦半島や房総半島まで見えます。
洗練された空間が広がる粋光のロビーラウンジからは美しい海が見え、海辺の宿に来たことを実感。ロビーの一部には水が張られ、涼しげです。
その後は客室に案内していただき、「お時間があればお風呂に入ったり、少し横になって休まれてはいかがですか」と声をかけてくださったのもうれしかったですね。
客室は全24部屋。いずれもオーシャンビューの客室で、定員はピーク時で約100名泊まれるそうです。24室のうち、露天風呂付き客室は4部屋あります。海を一望できる客室は清潔で、曇り一つない窓ガラスが印象的です。
特別室の露天風呂付き客室「刈萱(かるかや)」は、最上階にあり、15畳の和室と控えの洋室で構成されています。7畳の洋室にはダイニングテーブルを配置し、7名まで宿泊できます。
源泉が注ぎ込まれた客室露天風呂に入ってみると、目の前に大パノラマが広がり、少し見下ろすとブーゲンビリアでしょうか、赤い花を咲かせている木々が見えます。絶景を眺めながら至福の入浴タイムを過ごした湯種でした。
こちらはスタンダードな客室の一例。11畳の和室や13.5畳の和室などがあります。バス・トイレ付き。
お部屋やお風呂からご来光を眺められる幸せ
翌朝は5時前に目が覚め、障子戸を開けて窓の外を見ると、幻想的な光景が広がっていました。水平線が茜色に染まり、これから太陽が昇ろうとしているところでした。
いよいよご来光です。日の出をお風呂で眺めたくて、大浴場へ走った湯種でした。
伊豆の海を一望する絶景風呂!
人の目が気になるお客さまに配慮した湯船もあります
熱川温泉は江戸城を築いたことで知られる、太田道灌が狩りをしている時に、猿が湯に浸かり傷を治しているところを見て発見されたと言われています。泉質は塩化物泉で源泉が高温なことも特徴です。
自家源泉を2本所有、傷によく効く美肌の湯
粋光では自家源泉を2本所有し、毎分200ℓ前後の豊富な湧出量を誇ります。源泉の温度は96.8℃ですが、源泉の場所と宿が約800メートル離れているため、自然放熱で70℃まで下がっているそうです。タンクの中で10%くらい加水をして適温にした源泉を浴槽に注ぎ込んでいます。
粋光のお風呂は露天風呂付きの大浴場が2つあり、20時に男女入替えとなります。さらに貸切家族風呂(露天風呂)が2つあります。
夕食前にこの日、男湯になっていた大浴場「加宝の湯」に入りました。
ゆったりとした粋光の脱衣所は、清潔で清々しい印象です。
粋光の浴室に一歩踏み入れれば、地平線が目に飛び込んできて、伊豆の海が一望できます。この日はうっすらと伊豆大島が見え、ツバメも飛んでいます。広々とした内湯の窓は全開となっており、とても開放感があります。
粋光の内湯の特徴は一般的な浴槽に比べて5cm深くなっていること。これは大人が肩まですっぽりお湯に浸かれるように設計したそうです。小さなお子さまに危険がないよう浴槽の1/3は浅くしてあります。寝湯ができたり、ジェットバスを楽しんだりすることもできます。
お湯の温度は41℃に管理されています。かすかにヌル付き感があり、泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉。弱アルカリ性の塩化物泉で、特に切り傷によく効くそうです。また、小さなお子さまのアトピーが緩和されたお客さまもいらっしゃって、温泉をポリタンクで送ってほしいという依頼にも応えたことがあるそうです。
湯口に置かれた備長炭は、塩化物泉はピリッとした肌への刺激があるため、炭の作用を利用してお湯をマイルドにするためのものだとか。洗い場にはシャンプー、コンデショナー、ボディソープはもちろん、洗顔ソープやメントール入りのクールタイプのボディソープまで用意されていました。
浴室の奥まったところに1人用の浴槽がありました。こちらは他の人の目が気になるお客さまが、気兼ねなく利用できるように、昨年秋から新設されたものです。多くのお客さまからのリクエストに応えたのだそうです。こうした配慮は素晴らしいですね。加水のみの源泉かけ流しで39℃〜40℃の温めになっています。
こちらは粋光の露天風呂です。視界を遮るものが何もなく、いっそう迫力のある眺めが楽しめます。
湯上がりは塩化物泉によくありがちなベタ付き感がなく、さっばり。美肌効果があると言われているメタケイ酸が220g/kgと豊富に含まれているからでしょうか、お肌もツルツル、しっとり感があります。
大浴場の前には湯上り処があり、無料で冷たいレモン水と黒豆茶の2種類が用意されていました。マッサージ機が2台設置されていて、こちらも無料。お風呂上がりの渇いた喉を冷たい飲み物で潤し、そしてマッサージ機で体をほぐします。とても心地よく、疲れがとれましたね。
絶景露天風呂の貸切家族風呂が2つあります
粋光の貸切家族風呂は「岬の湯」「渚の湯」があり、どちらも絶景露天風呂ですが、より眺望が良いのは「岬の湯」。4〜6人が入れる浴槽で、相模灘や熱川の街を一望することができます。利用時間は15:00〜24:00、5:00〜9:00。50分1室2,200円で利用できます。
「岬の湯」に入りました。
こちらは「渚の湯」です。
翌朝はご来光を眺めながら、極上のお風呂タイム
翌朝は、もう一つの大浴場「浜風の湯」に入りました。当日の日の出は4時50分。空はピンクがかった薄紫色に染まり、大島も見えます。静かな地平線からゆっくりと太陽が昇っていく様子を眺めることができました。とても美しく、早起きをした甲斐がありました。
足湯・手湯も楽しめます!
朝食後はロビーラウンジの外にある「足湯」に入りました。こちらからも海を見渡すことができ、天気の良い日は大島が前方に見えます。眼下には木々の緑と熱川の海岸を見下ろすことができ、迫力のある風景が広がります。ウグイス、シジュウカラ、ヒヨドリなどの野鳥のさえずりを聞きながら、心が洗われるような時間を過ごしました。足湯だけでなく、手湯もありますので、ぜひ試してみてください。とても気持ちが良いですよ。
次はお食事についてレポートします!