伊豆熱川温泉 粋光(すいこう)
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リピートしていただける宿づくりを目指し、
お客さまの声に応えながら、前進していきたい
海を見渡せる客室でご主人の日馬(くさま)さんに宿のことやこだわり、今後の抱負などをお伺いしました。
粋光は平成10年4月にオープン。
「前身は先代が経営する熱川グリーンホテルでした。建物の老朽化のため、現在の場所に新築したのです。この時から私が経営をするようになり、まったく新しい宿として生まれ変わりました」とご主人。
宿の設計も建築士とともに行ない、いろいろな旅館を見て回ったそうです。
「部屋については窓と空間、床柱にこだわりました。部屋にはカーテンが一切ありません。和室にカーテンは合いませんし、何よりもお客さまが部屋に入ってきた瞬間に海が見えるようにしたかったのです。清潔をモットーに、特にガラスの汚れには気を付けています。人為的な汚れはもちろん、ガラスは一週間も放置すると塩で真っ白になってしまいます。だからクリーニングが欠かせません」
部屋の床柱については、ご主人が27歳の時、京都で購入したもの。一本一本、現地の方が時間をかけて手磨きをしたものだそうです。
「使えば使うほど、飴色になるのです。建築時には無理をいって全室に取り入れました」
接客・サービスについてお伺いすると、「気取らず、お客さまにリピートしていただける宿づくり」を目指しているため、ホスピタリティを大切にしているとのこと。
「すべてにおいて、客室24部屋の宿だからできるおもてなしや工夫をしたいと考えています。お客さまアンケートに基づいて、やれることはすべてお応えしています。たとえば、他の人の目が気になるお客さま用の浴槽も、お客さまのリクエストで設置させていただきました。車椅子の方用のトイレを設置したり、なるべくフラットな空間づくりをしています。部屋や大浴場のアニメティはもちろん、歯ブラシやタオルの色まで、すごく細かいところまで対応するようにしています」
子どもの浴衣もサイズ別に4種類用意されていると聞いて、びっくりした湯種でした。
また、この宿に滞在していて気が付いたのは従業員の方々がさりげなく声をかけてくれ、とてもフレンドリーなこと。
たとえば、自動販売機でビールを買ってエレベーターを待っていると、「冷たいビールいいですね。部屋の冷蔵庫で冷やせますから入れておいてくださいね」と声をかけてくださったり、廊下などですれ違った方も挨拶をしてくださるなど、従業員の方々のおもてなしの心を感じました。
「毎日ミーティングを行ない、従業員には心からのおもてなしを大切に、お客さまに声をかけるよう努力してほしいということを伝えています」とご主人。
今後の抱負は、宿のリニューアル。将来の展望を熱く語ってくれました。
「宿をオープンしてから、もうすぐ20周年を迎えます。宿を一回り小さくしてその分、中身の濃い仕事をしたいと考えています。現在の2部屋を一部屋にして、畳の部屋とベッドを置ける部屋を設けたり、宿泊者以外でも利用できるレストランを作りたいですね。お風呂も、もう館内にはつくれませんが、土地がありますので外湯をつくりたい。小さくてもいいですから、波の音や潮風を感じながら入れるお風呂をつくれるといいなと考えています」
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