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伊東温泉 青山やまと(せいざんやまと)

伊東の街を見渡す高台の宿で
源泉かけ流しを堪能

「選べる愉しみ」もいろいろあります!

大分県、鹿児島県に次いで源泉数が多く、全国屈指の温泉県と言われている静岡県。その中でも湯量の豊富な伊東温泉は静岡県で一番の総湧出量を誇ります。
今回、井伊湯種(いいゆだね)が訪れたのは「伊東温泉 青山やまと(せいざんやまと)」。伊東の街と海を一望できる高台に立つハイクラスの旅館です。

青山やまと外観

青山やまと(せいざんやまと)外観

エントランスの風除室を通り抜け、扉が開くと開放感のある空間が広がります。

青山やまとエントランス

エントランス

青山やまと風除室

風除室が設けられている

「青山やまと」は、日本人がイメージする和風旅館をコンセプトに1996年にオープン。
お客さまはシニア層が中心とのことですが、赤ちゃん温泉プランもあり、お孫さんを連れて三世代の家族旅行で利用する方もいらっしゃるそうです。

青山やまとラウンジ1

2階から見たラウンジ。インテリアは和とモダンが調和

チェックイン後はラウンジでウェルカムドリンクをいただきました。これは金沢から取り寄せた「柚子みつ」だそうで、スッキリとした甘さ。乾いた喉が潤ったのはもちろん、柚子の酸味が疲れた体を癒してくれました。

青山やまと ラウンジ茶倶楽

庭園が見渡せるラウンジ「茶倶楽(さくら)」

館内はバリアーフリーを意識した設計。玄関から客室まで段差がなく、車イスでの移動も可能です。

客室のベランダや大浴場など、館内のいたるところにハート型の文様が。これはイノシシの目をモチーフにした文様で、「猪の目(いのめ)」です。

青山やまと 文様

猪の目(いのめ)の文様。日本古来の文様で縁起が良いとされている

千里先まで見守る目の意味があり、お客さまの帰路をお守りしたいという思いが込められているのだとか。また穏やかな心を象徴しており、「お客さまがゆったりと穏やかな気分でお過ごしいただけますように」という願いも込められています。館内のさまざまなところにありますから、見つけてみるのも楽しいと思います。

また、カエルや猫のオブジェなども見受けられ、インテリアにさりげなく遊び心もあります。
青山やまと カエル
客室数はスタンダードの12.5畳の和室を中心に42室あり、温泉露天風呂付きの客室は9室あります。また、バリアフリー対応の客室では、「翡翠(ひすい)」「琥珀(こはく)」という2つのツインベッドルームもあります。

以下は12.5畳のスタンダード客室の一例。明るく広い客室で清々しい印象です。開放感のある広縁からは伊東の街並みや山が眺められ、洗面台はツインシンクでした。

青山やまと 客室

12.5畳のスタンダード和室

青山やまと広縁

広縁

特別室「千歳」は、12.5畳の和室+8畳の次の間に、広々としたリビングルームで構成され、7名位まで泊まれます。窓からは伊東の街並みや海が見渡せます。
また、同等の間取りで専用露天風呂の付いたタイプのお部屋もあります。

青山やまと「千歳」

特別室「千歳」

青山やまと「千歳」リビング

特別室「千歳」リビングルーム

青山やまと「千歳」次の間

特別室「特別室「千歳」次の間

バリアフリールーム「翡翠」「琥珀」はツインベットルームに温泉露天風呂が付いた、快適に過ごせるお部屋です。隣室「花の逢(はなのえ)」(和室15畳・定員5人)はコネクティングルームとしても利用でき、三世代でもゆったりと滞在できます。

青山やまと「翡翠」

バリアフリールーム「翡翠」

「翡翠」は露天風呂付き

「翡翠」は露天風呂付き

青山やまと「翡翠」室内風呂

「翡翠」には室内風呂も

青山やまと「琥珀」

バリアフリールーム「琥珀」

青山やまと「琥珀」露天風呂

「琥珀」露天風呂

青山やまと「琥珀」トイレ

「琥珀」のトイレ

また、この宿では「選べる愉しみ」がいろいろあります!!

まずは館内着。浴衣と作務衣が用意されていて、私は作務衣タイプの館内着を選びました。浴衣もいいですが、たまには気分が変わっていいですね。女性は好みの浴衣が選べ、S・M・Lのサイズが用意されています。また、就寝前に着替えの浴衣が用意されていることにも感激しました。

枕が選べるサービスも新鮮でした。羽根枕、そば殻枕、低反発枕、高さ低めの枕などの中から、私は羽根枕をセレクト。合わなければ取り替えてくれるとのことでしたが、おかげさまでぐっすり眠れました。翌朝、客室に朝刊を届けてくれるサービスもあり、新聞の種類が選べるところも良かったです。

伊東温泉のやわらかなお湯を
源泉かけ流しで堪能

浮き橋を渡って湯殿へ

お風呂へは浮き橋を渡って行きます。広々とした、趣きの異なる2つの大浴場(男女入れ替え制)と、貸切風呂があります。

青山やまと 浮き橋

湯殿への浮き橋

青山やまと 館内履き印

自分の館内履きに印を付けられる

青山やまと見本

印の見本や履物の消臭剤も用意されていた

バスタオルは湯殿の入口に用意されているものを使えます。私はお風呂に何回も入りますから、そのたびに新しいバスタオルが使えるのはとてもうれしいです。

青山やまと バスタオル

湯殿入口に用意されたバスタオル

青山やまと 大浴場入口

大浴場への入口

館内の温泉は、全て源泉かけ流し。循環濾過は一切ありません。湧出地が異なる3つの源泉をブレンドして利用しています。泉質は単純温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)。無色透明のクセのないやわらかなお湯で、湯上がりはポカポカ、お肌もスベスベになります。

青山やまと 源泉かけ流し1

全ての湯船で源泉かけ流しを楽しめるのはうれしい

大浴場「月の湯」は開放感があり、内湯の窓からは伊東の山々や街並みが見えます。

青山やまと「月の湯」

大浴場「月の湯」を堪能する井伊湯種

青山やまと 洗い場

洗い場。無添加シャンプーなども用意

青山やまと脱衣所

広々とした脱衣所

特に露天風呂「星の湯」が素敵で気に入りました。自然の美しさを活かした設計で、山肌に面しています。ハート型の2つの文様(猪の目)を背景に、6つに分かれた湯口がスタイリッシュ。山の清々しい緑と心地よい風…。お湯は温めで思わず長湯をしたくなります。

青山やまと「星の湯」

自然美を活かした露天風呂「星の湯」

青山やまと「星の湯」2

日本情緒を感じさせる紅葉(もみじ)と文様。湯口は扇形

大浴場「花の湯」からは伊東の街並みや海を眺めることができます。露天風呂「風の湯」も見晴しが良く、湯船に花が浮かんでいて、風情があります。

青山やまと「花の湯」

眺めの良い大浴場「花の湯」

青山やまと「花の湯」景色

伊東の街並みや海が見える

青山やまと かけ湯

かけ湯

青山やまと「風の湯」

露天風呂「風の湯」

青山やまと 湯船の花

「風の湯」には花が浮かぶ

夜は伊東の夜景を眺めることができ、幻想的です。夜の温泉も情緒があって、私は大好きです。

青山やまと「花の湯」夜

夜に入った大浴場「花の湯」。夜の温泉もおすすめ

各大浴場にはサウナもありますので、のんびり汗をかいてデトックスすることもできます。

また、貸切風呂「すずめの湯」もおすすめです。檜の樽風呂があり、大きな窓からは外気が入ってきて心地よいです。インテリアの雀やカエルがほのぼのとしていて良い感じ。家族やカップルでゆったり入浴できるはもちろん、お湯に浮かべて遊べるおもちゃも用意されていますので、お子さまも楽しく過ごせると思います。

青山やまと「すずめの湯」

貸切風呂「すずめの湯」。カランは2つある

青山やまと 雀

可愛い雀が2羽

青山やまと カエル

窓の外にはカエルの姿が

取材時に急に大雨が降ってきたのですが、屋根があるので心配はいりません。湯船につかりながら、風情ある雨の音を楽しみました。

青山やまと 貸切風呂

脱衣所。オムツ用のビニール袋も用意

1グループにつき1回50分間利用できます。2015年4月より有料になったそうですが、宿の公式ホームページから、あるいは電話で予約すると、無料で利用できるそうです。人気のお風呂ですから、宿の予約時に貸切風呂も予約したほうがいいでしょう。

お風呂上がりは中庭に面した湯上り処へ。伊豆の天然水やお茶など、冷たいドリンクが用意され、マッサージチェアやフットマッサージ機も無料で利用できます。温泉に入ったあとのマッサージチェアは極楽。たっぷり水分補給をし、ゆったり休憩した後は、また温泉に向かいました。

青山やまと 湯上り処

湯上り処

青山やまと 湯上り処2

冷たいドリンクが用意されている


次はお食事についてレポートします!

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