伊東温泉 青山やまと(せいざんやまと)
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高級というより高品質でありたい
日本人がイメージする和風旅館が基本コンセプト
キャッチフレーズは「丘の上の花鳥風月」。伊東の高台に立地する「青山やまと(せいざんやまと)」。下田大和館も経営されている山本社長に宿の特色や楽しみ方などについてお伺いしました。
「建物の土地は50年位前に、伊東の市街地で旅館を営んでいた私の祖父と祖母が購入したものです。新館を将来的に建設しようと考えていたということですが、手をつけず、そのままになっていました。25年位前に私の父が伊東で新しい旅館を始めようとした時に土地をいろいろ探した結果、所有していたこの土地に注目。見晴しの良い土地に新しい旅館を建てたかったのです」と山本社長。
1996年に「青山やまと」を開業。当時は近くに巨人の長嶋監督もキャンプを行なっていた伊東スタジアムの跡地があるくらいで、何もなかったそうです。現在はその跡地に伊東市立病院や老人介護施設が建ち、客室からも見渡すことができます。
「日本人がイメージする和風旅館が基本コンセプト。私どもの旅館のことを高級旅館と言ってくださる方もいらっしゃって、それはとてもうれしいことですが、高級というより高品質でありたいと考えています。こうした和風旅館の中でより快適にお客さまに過ごしていただきたいですね」
お客さまは熟年層が多く、家族旅行で利用される方も多いのだとか。お孫さんを連れて3世代での旅行など、広い世代が楽しめるような旅館づくりを工夫されているそうです。
何もしない贅沢な時間
「当館は、チェックインは14時でチェックアウトは11時ですので、滞在時間が長いのが特色。何回も源泉かけ流しの温泉に入っていただいて、何もしない時間といいますか、ゆったりお過ごしいただければと思います」
また、館内の散策もおすすめ。料亭「つばき庵」やパーティールーム、アロマエステ、クラブのある2階には「アートの小径」と呼ばれるプロムナードがあり、地元作家のアートが展示されています。年に4〜5回展示替えを行なうそうで、取材時には2人の作家による陶芸作品が展示されていました。
接客についてお伺いすると、「お客さまにリラックスして滞在していただくために、従業員教育に力を入れている」とのこと。研修も定期的に行い、高品質なサービスの提供を目指しているそうです。
「お客さまが何を望まれているか、それをいかに気付けるか、が大切。なかなかむずかしいことですが、それが理想です」
おもてなしの良し悪しで宿の印象が決まると思います。今回、担当してくださった客室係の方はとても親切で、かつ機敏な対応に感動しました。