浜辺の宿 濤亭(とうてい) 伊豆下田温泉
-
半径60Km以内の地元の食材のみを使った旬の味わい
最高ランクの金目鯛や伊勢海老など、伊豆の味覚を楽しむ
濤亭では夕食・朝食ともに部屋食で、下田から半径60Km以内の地元食材のみを使った料理を楽しむことができます。魚介類は下田港で揚がったものを中心に、野菜は地元で採れたもの(遠方でも沼津・三島まで)を使用しているそうです。
下田港は金目鯛の水揚量が日本一のため、特に金目鯛にこだわりを持ち、下田港で水揚げされる中でも「地金目」といった最高ランクの金目鯛を使用しています。料理長は静岡県主催「ふじのくに食の都づくり」において「ふじのくに食の都づくり仕事人」として表彰された実力の持ち主。匠による厳選された地元の食材を使った日本料理を楽しむことができます。
それでは取材時(2017年4月)の夕食をレポートしますね! 夕食は月替わりの会席料理です。
■月替わりの会席料理(4月)
・ 食前酒 女将自家製梅酒
・ 先付 季節の珍味
・ 前菜 その日の仕込み 季節の前菜
・ 鍋物 濤亭名物 地鯵のたたき鍋
・ 向付 地魚その日仕込み
・ 姿造り 伊勢海老の活造り
・ 煮物 地物金目鯛の姿煮
・ 揚物 地魚の変り揚げ 季節野菜の天ぷら
・ 台の物 海鮮グラタン
・ 酢の物 その日の仕込み 季節の魚介類
・ 止椀 赤味噌仕立
・ 香の物 季節の野菜その日仕込み
・ 御飯 伊豆若布和え
・ 水菓子 自家製シャーベット
濤亭の夕食は、女将自家製の梅酒でスタート。ほどよい甘さのさわやかな味で食前酒にぴったり。歯ごたえのあるイカの塩辛をつまみつつ、料理への期待が高まります。
この日の前菜は金目鯛の西京焼、岩のり豆腐、ごぼうの八幡巻き、海老のけんちん焼き、空豆など。彩りも美しく趣向を凝らした料理は、一つひとつていねいにつくられていて、料理人の心意気が感じられます。
鍋物は濤亭名物の地鯵のたたき鍋。下田港で揚がったばかりの新鮮な鯵をつみれにして、アツアツの鍋で楽しみます。さっぱりとした出汁とともにいただくつみれは、柔らかな口当たり。臭みは一切なく、鯵の旨味を楽しむことができます。
この日のお造りは鯵、イサキ、カンパチ、タコ。バラの花のように仕立てたイサキなど、盛り付けも美しいですね。刺身の下には氷が敷かれ、細やかな気配りを感じます。プリっとした新鮮な刺身を楽しむことができました。
南伊豆で漁獲量が高い伊勢海老も濤亭がこだわる食材の一つ。伊勢海老の活造りは身がプリプリとしていて甘みがあり、噛みしめるごとに口の中に旨味が広がります。
続いて下田港で揚がった金目鯛を使った姿煮が登場。濤亭では地物の金目鯛の中でも最高ランクの金目鯛を使用し、煮付け方にもこだわりがあります。煮くずれしないように1尾ずつ竹の筒に入れて煮付けます。サラッと煮付けるため、身がふっくら。その上に何年も継ぎ足した煮汁をかけて仕上げています。コクのある甘辛いタレと脂ののった柔らかな金目鯛の旨味が絶妙な1品。上品な味わいだと思いました。
この日の揚げ物は、ホウボウの磯辺揚げと野菜の天ぷら。ホウボウはカラリと揚がっていて、添えられた抹茶塩でいただきました。
新鮮な海老やホタテなどが使われた海鮮グラタンはクリーミーな美味しさ。会席料理の中で、こうした洋風メニューは新鮮でしたが、アツアツを味わうことができ、身体も温まりました。
酢の物は海老とワカメ、タケノコ、イカを酢味噌で。さっぱりとした味わいで、イカが鳴門状になっていたのが面白いと思いました。
御食事はわかめ御飯とシジミのみそ汁、数種の香の物とともに。デザートはさくら風味のシャーベットでした。
金目鯛や伊勢海老、鯵など、さまざまな下田の地魚を堪能することができ、とても充実した食事内容だったと思います。「濤亭の料理を楽しみに訪れるお客さまが多い」ということに納得した湯種でした。
下田の干物が美味しいシンプルな朝ごはん
濤亭では伝統的な日本旅館の朝ごはんが部屋食で楽しめます。シンプルながらも吟味された地元の食材を使っており、鯵の干物は下田の名店、小木曽商店のもの。保存料や化学調味料無添加の伝統製法で仕上げています。焼きたての鯵の干物は脂がのっていてジューシーな美味しさ。ふっくらと炊き上げたコシヒカリに伊勢海老の味噌汁やイカの刺身、温泉卵、シラス、岩のりなどもよく合います。デザートは新鮮なイチゴとキウイ(生クリーム添え)。一日の始まりにふさわしい健康的な朝食だと思いました。