温泉グルメ探訪TOP > 南伊豆(下田の温泉など) > 浜辺の宿 濤亭(とうてい) 伊豆下田温泉

浜辺の宿 濤亭(とうてい) 伊豆下田温泉

リゾート感覚を味わいながら、日本旅館の粋を楽しむ

入田浜の景色と食事で日頃の疲れを癒してほしい

濤亭の土屋会長に宿の歴史や楽しみ方などについてお話を伺いました。濤亭の開業は1990年。
「先代はここにリゾートホテルを建てようとしていました。しかし、迷いが生じ、世話になっていた方に相談したところ、これまで勉強していた日本旅館を建てることに。白浜に建つリゾートホテルはありますが、これだけ浜辺近くに建つ純和風旅館は伊豆半島でもめずらしいと思います。マリンリゾートと日本旅館。これが一見ミスマッチな感じなのですが、リゾート感覚を味わいながら、日本旅館の粋なところを楽しんでいただきたいと思います」と土屋会長。

濤亭 土屋会長

土屋会長(左)にお話を伺う井伊湯種(右)


お客さまは若い方から年配の方まで幅広く、4月〜9月は若い方が多く訪れ、冬場は年配の方が訪れて静かに過ごされているそうです。記念日のお祝いや家族連れでの海水浴、親子二代でいらっしゃる方など、目的はさまざま。

「濤亭のセールスポイントは美しい入田浜の眺めと食事。お客さまに居心地の良さを感じていただけるように、つかず離れずのおもてなしを心がけています。お客さまはそれぞれのストーリーを持って、当館にいらっしゃいます。そのストーリーの邪魔をせず、サポートをするようにと従業員には伝えています」

濤亭は旅行会社のサイトの口コミで信頼度「4.8」の評価を受けているそうです。露天風呂付きの客室はありませんが、年間を通じてほとんど満室とのこと。

濤亭 土屋会長2

朗らかに語る土屋会長。温泉効果なのかお肌がツルツル

客室から望む入田浜

客室から望む入田浜


「時代は変わっていますが、日本に根付いた文化や日本人が持っている魂は不変だと思います。日本文化が見直されている今、私どもの宿では若い人から年配の方まで楽しんでくださっています。毎日旅館業をやっていて、それが楽しい。何もない旅館ですが、ゆっくりとお過ごしください。入田浜の景色や食事を楽しみ、日頃の疲れを癒していただきたいと思います」

海の眺めや地元の食材にこだわった食事、温泉、そしてさりげないおもてなし。何もせずに入田浜の自然を楽しみ、のんびりする贅沢が濤亭にはあると思います。

また、土屋会長とのお話の中で印象に残ったのは「旅館業は館主の感性が出る商売。特に小さな旅館だといろいろなものがお客さまの目にふれるため、本物を置くようにしている」ということ。館内に飾られた矢谷長治氏の絵画をはじめ、洗練された調度品など、館主の美意識が感じられる宿だと思いました。

→次は宿情報です