湯ヶ島温泉 落合楼村上

リニューアルして名称が『おちあいろう』になっています。価格体系等も変更がありますので、詳しくは宿の公式HPをご参照ください。

ご縁をつなぐことが私たちのミッション

夕食後、ラウンジでご主人の村上さんと語らいの時間を持つことができました。もともと伊東で旅館業に携わっていたご主人が落合楼の経営を引き継ぎ、「落合楼村上」としてスタートしたのは平成14年(2002年)。リピーターのお客さまも多く、さまざまなご縁を大切にされているそうです。

落合楼村上ご主人

静かな口調で想いを熱く語るご主人

「ご縁があり、落合楼の経営を引き継がせていただいてから10年になります。落合楼村上を始めたことで、一時は途切れていた伊東の旅館時代のお客さまが来てくださるようになり、途切れていた縁がつながりました。
さらにお米農家の方や野菜農家の方など、食材に関してこだわりながら探していると、さまざまなご縁があります。また、館内で彫刻や彫金、陶器、能面等の展示会も行っているのですが、その方たちとのご縁もあります。
ここを始めてから、いろいろなことをやってきました。その中で気付かせていただいたことがあります。私たちは旅館としてお客さまをお迎えし、宿泊をご提供することが一般的なミッションの考え方なのですが、お客さまに対して私たちが出逢ったご縁をつなぐことが本当のミッションなのではないかと…。お客さまに私たちが持っている縁をご紹介し、みなさまとのご縁がつながっていければと思います」

ラウンジ

ラウンジ

接客で心がけているのは、半歩先のおもてなし。一歩先のサービスを叶えようとすると、お客さまがとまどってしまうことも多いのだとか。
そのため、お客さまの様子を観察してお手伝いが必要な時にお声掛けをするそうです。
「それがお客さまとのコミュニケーションのきっかけになります」

落合楼村上 おもてなし

心がけているのは、半歩先のおもてなし

落合楼村上 おもてなし2

館内のサインボードを最小限にし、お客さまとのコミュニケーションを大切に

一枚の古い写真から落合楼水力発電所の再開へ

落合楼水力発電所の再開のお話も印象的でした。もともと落合楼の水力発電所が設置されたのは昭和28年(1953年)で、家庭用冷蔵庫と洗濯機が発売された年です。平成7年頃までは稼働していて、そのあとは休止に。運転が停止されると、その辺りは荒れ放題になり景観が損なわれたそうです。

落合楼水力発電所

平成17年に再開された落合楼水力発電所

「ここで旅館の経営を始めた時に、川でボート遊びをしている古い写真を見ました。それ以来、昔のような美しい川に再びボートを浮かべたいと思っていました。しかし、休止している発電所の施設は私たちでは動かせません。ある時、東京発電さんからお話があり、喜んで協力しました。そして平成17年に水力発電所の再開が実現したのです。ここで初めて使われたマイクロ水中発電機は、成功事例になって全国に広がって行きました。これも一つのご縁ですね。発電所が再開されてからとても川がきれいになりました。去年の夏に、ようやくカヤックを浮かべることができ、夢が叶ったのです。写真で見ると、川の水が透明のため、カヤックが宙に浮いているように見えました」

落合楼村上 川の色

前日の雨で川の水が緑がかっているが本来はもっと透明

自然エネルギーが注目されている中、東日本大震災前にこうした取り組みをされていたのは素晴らしいことだと思います。
また、一枚の写真がきっかけとなって水力発電所が再開したというお話に心が洗われるような気がした湯種でした。

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