水のみち 風のみち 湯ヶ島たつた

大浴場、貸切風呂、客室の露天風呂まですべて源泉かけ流し
窓の外に広がる景色がまるで絵画のような温泉宿

湯ヶ島の山あいへ。宿を目当てに訪れたい一軒

伊豆市湯ヶ島、狩野川上流の渓流沿いに佇む「水のみち 風のみち 湯ヶ島たつた」。
修善寺駅から湯ヶ島方面へ車を走らせると、まちのにぎわいは少しずつ遠ざかり、道の両側には山の緑が深くなっていきます。
今回、井伊湯種(いいゆだね)が訪れたのは、そんな湯ヶ島の奥にある温泉宿です。

「水のみち 風のみち 湯ヶ島たつた」の始まりは1956年。
祖父の代から続く旅館を、現在は3代目の山田大介さんが受け継いでいます。
かつては団体旅行のお客さまも受け入れてきた宿ですが、時代の流れとともに、個人でゆっくり滞在するのを楽しむ宿へと変わってきました。
近年は、渓流沿いの立地をより深く味わえるようにリニューアルを進めているとのこと。
2020年には渓流テラス付き和室、2022年12月には露天風呂付き客室「川の音」、2023年3月には露天風呂付き客室「竹の音」が誕生しました。

こちらで味わいたいのは、川の音に耳を澄ませ、山の空気を吸い、宿そのものに身をゆだねる時間です。
それでは、「水のみち 風のみち 湯ヶ島たつた」をご紹介していきましょう。

川沿いの斜面に建てられているため、エントランスとフロントが「5階」にあるという少しユニークな構造(地下1階~地上6階)になっています。

「水のみち 風のみち 湯ヶ島たつた」の外観

「水のみち 風のみち 湯ヶ島たつた」の外観

「水のみち 風のみち 湯ヶ島たつた」の入り口

「水のみち 風のみち 湯ヶ島たつた」の入り口

ロビーから見た入り口

ロビーから見た入り口

シンプルな受付

シンプルな受付

ロビーに飾られた蓑

ロビーに飾られた蓑

館内で使用する浴衣

館内で使用する浴衣は、ロビーに置いてあります。柄や帯もさまざまな種類があり、好みのものを選ぶことができます。冬は冷えるので、半纏(はんてん)も重宝します。

ロビー横の売店

ロビー横の売店

牛乳などの飲み物や、アイスクリーム

風呂上がりにいただきたい牛乳などの飲み物や、アイスクリームもロビーで販売しています

大浴場や4つの貸切風呂、客室の風呂まで
すべて100%源泉かけ流しのお宿です!

湯ヶ島エリアは、湯量豊富な源泉に恵まれた温泉地。
そのため、源泉かけ流しを採用する施設も多くあり、「水のみち 風のみち 湯ヶ島たつた」も100%源泉かけ流しを採用しています。
しかし、この宿において特筆すべきなのは、大浴場や4つの貸切風呂だけでなく、客室の風呂まで、すべて100%源泉かけ流しとしていることです。

多くの浴槽を備える宿で100%源泉かけ流しを実現するには、豊富な湯量の確保や繊細な温度管理が欠かせません。
それでも100%源泉かけ流しにこだわった姿勢は、温泉好きとして高く評価したいポイントです。

実は、以前は多くの旅館と同様に循環ろ過方式を採用していたのですが、温泉本来の魅力を届けたいという思いから、そのシステムを廃止。現在は加温や循環・塩素消毒を行わず、湯ヶ島に湧く複数の源泉を混合することで湯量と湯温を調節し、加水もすることなく適温の湯を提供しています。

源泉は日によって温度が変化するため、バルブの開度が同じでも、浴槽の湯温は1~2℃変わってきます。
そのため、毎日の細かな温度調節が欠かせません。
さらに、浴槽の清掃も週1回から毎日へ変更するなど、管理にかかる手間や労力は大幅に増えたそうです。
それでも100%源泉かけ流しにこだわるのは、「一度入れば違いを感じてもらえる」という、天城湯ヶ島の湯への自信があるからでしょう。

「水のみち 風のみち 湯ヶ島たつた」には男性用大浴場「ふくの湯」、女性用大浴場「たからの湯」の他に、趣の異なる4つの貸切風呂があります。
4階がメインの温泉フロアとなっており、男性用大浴場「ふくの湯」、女性用大浴場「たからの湯」、貸切風呂「かぐやの湯」/「森のこみち」のお風呂が、3階では貸切風呂「流星」/「月下美人」が楽しめます。

それでは、大浴場から見ていきましょう。

大浴場の入り口

大浴場の入り口

「ふくの湯」の掲示

男性用大浴場「ふくの湯」の掲示。しっかりと湯温管理されていることが伝わってきます

「ふくの湯」の浴槽

「ふくの湯」の浴槽

「ふくの湯」の湯口

「ふくの湯」の湯口

浴感はツルツルとした感触の美肌の湯です。
刺激が少ないため長湯しやすく、「朝・昼・晩と何度も入りたくなる」というお客さまも少なくないそうです。

「ふくの湯」に浸かる井伊湯種

「ふくの湯」に浸かる井伊湯種(いいゆだね)

pH値

複数源泉を混合している大浴場の湯は、pH7.97、泉温40.3℃でした

温泉分析書(組合泉)

温泉分析書(組合泉)

「ふくの湯」の洗い場

「ふくの湯」の洗い場

「ふくの湯」の脱衣所

「ふくの湯」の脱衣所

「ふくの湯」の洗面

「ふくの湯」の洗面

シャンプー類

必要なシャンプー類は、脱衣所から浴室へ持っていきましょう

ウォーターサーバー

ウォーターサーバーも設置されています

女性用大浴場「たからの湯」

岩盤浴がある、女性用大浴場「たからの湯」

「たからの湯」の岩盤浴

「たからの湯」の岩盤浴

続いて、貸切風呂を見ていきましょう。
4つある貸切風呂はすべて造りが異なり、渓流や竹林、山並みなど、それぞれ違った景色を眺めながら入浴できます。予約不要で、空いていれば何度でも無料で利用できるため、その日の気分で湯巡りを楽しめるのも魅力のひとつです。

「かぐやの湯」と「森のこみち」の2つの貸切風呂は、はなれになっており、どちらも4階(メインの温泉フロア)から外へ出て向かいます。「水のみち 風のみち 湯ヶ島たつた」の湯は、自家源泉に加えて複数の源泉を混合して使用していますが、この「かぐやの湯」と「森のこみち」に関しては、湯量が多く適温で湧出する「西平泉」のみを使用した単独源泉となります。
他の浴槽のお湯との違いはごくわずかですが、温泉好きの方の中には浴感の違いに気付く人もいるそうです。

西平泉の温泉分析書によると、泉質はカルシウム・ナトリウム―硫酸塩温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)。
pH8.0、泉温46.8℃で、ほとんど無色透明・無味・無臭です。

竹林

屋外にある貸切風呂「かぐやの湯」と「森のこみち」は、竹林を抜けた先にあります

明るい時間帯の様子

明るい時間帯の様子

「かぐやの湯」

整地の際に掘り出された岩をくり抜いて造られた「かぐやの湯」

「かぐやの湯」

竹林を眺めながら湯に浸かるのは、なかなか風情があります

「かぐやの湯」の脱衣所

「かぐやの湯」の脱衣所

「森のこみち」

貸切風呂「森のこみち」。森の中にいるような気分になれる屋外のお風呂です。野天のため、石鹸等の使用はできず、シャワーもありません

「森のこみち」pH値

「森のこみち」に投入されている西平泉を計測してみたところ、pH8.00、泉温40.8℃でした

「森のこみち」の脱衣所。山小屋のような雰囲気です

「森のこみち」の脱衣所。山小屋のような雰囲気です

温泉分析書(西平泉)

温泉分析書(西平泉)

次に、3階にある貸切風呂「流星」と「月下美人」をご紹介します。

貸切風呂「流星」

貸切風呂「流星」は、半露天風呂

シャワーブース

シャワーブースもあります

ソファーが置かれた脱衣所

ソファーが置かれた脱衣所

湯浴み着

「流星」は、とても開放的なお風呂なので、カーテンを閉めるか、湯浴み着を着て入浴を

「流星」の洗面

「流星」の洗面

「月下美人」に入浴する井伊湯種(いいゆだね)

貸切風呂「月下美人」に入浴する井伊湯種(いいゆだね)。石造りの露天風呂はゆったりとした広さがあり、のびのびと温泉を楽しめます

次は「水のみち 風のみち 湯ヶ島たつた」のお部屋とお食事についてレポートします!