寸又峡温泉 翠紅苑
大正浪漫(ロマン)の館内装飾は見どころ満載!
奥大井の素敵な温泉ホテルです
春の新緑、秋の圧倒的な紅葉の美、澄み切った冬景色
四季折々の大自然と温泉で人気のホテルです
寸又峡温泉 翠紅苑(すいこうえん)は、先々代が情熱を傾けて取り組んだ温泉開発によって生まれた温泉ホテルです。大井川鐵道や町役場の協力を得ながら温泉のボーリングを進め、1957年(昭和32年)にようやく温泉が出て、1962年(昭和37年)に小さな温泉旅館として開業することができたそうです。
その後、井川線が開通し、SLも運行を始め、“秘境”ブームの波に乗って成長を続け、30年ほど前に、増築と改装を行い・藍染館・竹翠館・紅葉館の3つの建物からなる全39室の大きなホテルになりました。
「大正浪漫」というコンセプトで館内装飾が統一され、その素敵な館内の雰囲気は時代を超えて受け継がれ、今でも「大正浪漫の宿」として人気になっています。
寸又峡温泉街に近づいていくと翠紅苑の入り口が見えてきます。歴史を感じさせる重厚感のある建物です。
外観はモダンなイメージが印象的です。
玄関の脇には、和のイメージの水車が回っています。その左側に、「奥大井 寸又峡 翠紅苑」と書かれた大きな暖簾が掛けられています。中央に描かれている「九曜紋(くようもん)」という「家紋」は、満月を八星が囲み、いにしえの人々の日、月、星への信仰心を表しているそうです。
玄関を入ると大正浪漫のロビー空間が広がり、重厚感のあるフロントが私たちを迎えてくれます。
また、フロントの手前左側にはラウンジの入り口があり、中に入るとそこはまさに「大正浪漫」の世界。シックでクラシカルな雰囲気でありながら、モダンなイメージも感じさせるとても素敵な空間です。
フロントのカウンターの上には、日帰り入浴の表示があります。
大井川上流の絶景を楽しめるつり橋として有名な「夢のつり橋」への観光で疲れた方には、ぜひ翠紅苑の温泉でリフレッシュして欲しい、とのこと。
受付時間は、11:30~19:00で、料金はタオル付きで一人700円。タオルを持っていれば600円です。
とてもリーズナブルですので、寸又峡にこられた方にはオススメ。さらにこのレポートの読者には、割引の特典をいただきました。
奥大井の山々を臨む露天風呂
絶景を堪能できる温泉です!
翠紅苑の温泉は、「美女づくりの湯」といわれるアルカリ性の硫黄泉で、ヌルヌルした浴感が特長です。
4キロメートル離れた山の上の源泉から、町営の露天風呂にある貯湯槽までパイプで流し、そこから温泉を引いているそうです。
翠紅苑には、男湯、女湯のそれぞれに内湯と露天風呂があります。
宿泊客に両方の温泉を楽しんでいただけるよう、男湯と女湯は入れ替え制になっています。
チェックインから夜8時ごろまでは、男湯が向かって右側、女湯が向かって左側。それ以降と朝は、逆になるそうです。
(写真は、朝撮影したため、男湯が左、女湯が右になっています)
それでは、まず、向かって右側の少し大きめの浴室から見てみましょう。
お茶どころ川根本町らしく、湯上りの喉を潤すために水ではなく冷たいお茶が脱衣所に用意されていて、自由に飲めるようになっているのがいいですね。
次に、左側の入り口の浴室を見てみましょう。
お茶どころらしく、ボディソープやシャンプーにもお茶の成分が入っています。
奥大井の絶景を楽しみたい井伊湯種(いいゆだね)は、露天風呂へ。
この露天風呂は、奥大井の山々に囲まれた本当に気持ちのいい露天風呂です。ヌル湯好きの湯種にピッタリの湯温で、思う存分温泉を堪能することができました。
大浴場のほかに、2つの貸切風呂があります。ファミリー客やグループで利用できる家族風呂と、バリアフリータイプの車椅子用らせんスロープ式家族風呂です。
家族風呂の利用時間は11:00~21:00。料金は45分3,500円です。※スロープ式は60分3,000円です。
湯種も家族風呂を堪能しました。
次に、車椅子用らせんスロープ式家族風呂を見てみましょう。
和の情緒を感じる和室とクラシカルな洋室
プライベート温泉のある特別室を加えた全39室
翠紅苑には、藍染館、竹翠館、紅葉館の3つの建物があります。
藍染館には10畳と12畳の和室が12室、竹翠館には10畳と12畳の和室が17室、紅葉館にはツインのベッドルームが10室という構成になっています。
ツインのベッドに加え、4人掛けのテーブルがある次の間、さらには、広々とした源泉かけ流しのプライベート温泉まである特別室は、本当に贅沢な客室です。
湯種は、この贅沢な源泉かけ流しのプライベート温泉に浸からせていただきました。ゆったりと寛ぎながら、「美女づくりの湯」を独り占めする至福の時間を過ごすことができました。